🌕6月4日、ナイター植え決行 —— 今夜しかない。天気予報には「明日から雨」の文字。週末は予定が詰まり、植える時間はない。芽はすでに出ている。
これはもう、今夜しかない。そう判断して、仕事終わりの夕暮れに畑へ直行。

懐中電灯をタオルで頭に固定し、月と虫の声に囲まれながらの作業開始。気づけば日付は変わっており、作業終了は深夜0時過ぎ。
🧤6月植えの畝、現在絶好調
この夜に植えたこんにゃく芋たちは、今、見事に芽を出し、元気に育っています。(向かって左側の畝)

比較のために挙げるならば——
実は、4月17日におばちゃん方が先に植えてくださっていた畝。(向かって真ん中と右側の畝)
こちらは私が植えた6月4日時点では、まだ発芽が確認できず、慎重な“春先仕込み”の真っ最中。
🌿違いは“気づき”と“素材”と“段取り”の組み合わせ
先行組の畝を見て、まず気づいたのは、枯れ草による保湿の工夫。
これは、乾きやすい春先に対応する知恵であり、畑と長年向き合ってきた方々の経験そのもの。
それを参考にしながら、自分の畝では一連の流れをこう整えました。
- 草の根の塊を「六つ子」でかき出す → フォーク状の道具「六つ子」で根の絡まりを抜き、土に空気を通す。 → この工程で、こんにゃく芋の根張りが変わると実感。
- そのあと、ミニ耕運機で表層だけを軽く起こす → 微生物の層は壊さず、作業しやすさを確保。
- 「とろけるマルチ」(=生分解性マルチ)でカバー → 土壌の保湿・雑草抑制に効果的で、使用後はそのまま土に還る。 → 少し高価だが、「片付け不要」という最大のメリットあり。
- 木灰とくん炭を芋の穴に投入し、芋に触れないように注意して施用 → 雨の前に入れることで、微量成分がゆっくりと土に馴染む。→ 芋に直接触れると“焼け”の原因になるため、穴の底にうっすら敷き、芋とは距離を取るのがポイント。
- 芽出し済みの芋を植え込み、スタートダッシュを狙う → 芋は倉庫の片隅で、米袋に入れて“ほったらかし”。 → 芽はやや曲がっていたが、今にも爆発しそうな勢いで伸びており、「早よ植えてくれ!」と言わんばかりの状態だった。 → 偶然のようで、結果的には絶好の“芽出し準備”になっていた。
- 周囲にはマリーゴールドやネギ、さつまいもを“とりあえず”刺して共生環境を作る。(買ったものの植える時間がないので暫定で植え込み 現在も暫定)

🌙月の力も、背中を押していたのかもしれない
植え付けを決行した6月4日夜。
月齢は8日目あたり(上弦を越えて、満月に向かう途中)でした。
これは、月相農法で言えば「成長を促す時期」とされるフェーズ。
植物が水分を引き上げ、地上部の生長が活発になる頃。
夜の静けさと月明かりの中で、芋も、そして自分も自然と前に進んでいた気がします。
🌱比べるのは「勝ち負け」じゃない、「向き合い方」だ。
早く植えたおばちゃんたちの畝がなければ、地温や湿り気の加減に気づくこともなかった。だから、感謝も含めて、「違い」が学びなんだと思います。
✨まとめ:農の現場は、毎回が実験であり、気づきの連続
同じ芋でも、植える時期、資材、天候、そして人によってここまで違うのか。
おばちゃん方の畝に学び、自分の畝で試し、その違いを比べて、また次へつなげる——
それが地域で農をやる面白さであり、醍醐味。
そして何より、
「今夜しかない」と動いた、あの月夜の自分を——
ちょっとだけ、褒めてやりたい。
💬「人間、追い詰められたときにしか“本気”は出ない。」
—— 野村克也
だとすれば——
私は、ずっと追い詰められている。だから、ずっと本気なのです。








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