【活動報告】水源の里・古屋で「トチの皮むき・とち餅作り」をお手伝いしてきました!

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本日は、綾部市の水源の里・古屋で行われた「トチの皮むき」と「とち餅作り」のお手伝いに参加してきました。

古屋は現在、お一人が暮らす小さな集落ですが、これまで300人を超える応援組織「古屋でがんばろう会」や行政機関に支えられ、とち餅づくりの伝統が守られてきました。「数十年後の雲原の姿かもしれない」とも言われる方もいて、今回は作業だけでなく、視察と交流も兼ねて参加しました。

朝8時に雲原公民館を出発し、西原委員長、渡邊事務局長、荒砂宮総代、鎌田事務局次長の4名で古屋へ向かいました。

到着後は、まず会場設営からスタート。机や道具を出し、お湯を沸かし、作業場を整えます。そうです。準備をする地元の人手が、もうほとんどいないのです。誰かがやってくれるのを待っていては始まりません。参加者が皆で動いて、初めて今日の作業が始まります。

これは古屋だけの話ではありません。これからの中山間地域では、「お客さん」として来る人より、「一緒に準備する人」がどれだけいるかが重要になります。地域を残せるかどうかは、そこにかかっているのかもしれません。

そして、99歳の“大師匠”の指導のもと、いよいよ作業開始です。動きに無駄がなく、指示は実に的確。「そこはそうやない」「お湯がぬるいとむけへん」と、次々に飛ぶ一言一言に、長年積み重ねてこられた知恵と技術の重みがありました。

年齢を聞いて驚きましたが、現場では誰よりも頼もしい存在でした。むしろ、こちらの方が「まだまだ修行が足りん」と思わされるほど。地域には、数字では測れない財産が、まだしっかり残っています。

トチの皮むきは、想像以上に繊細な作業でした。50度くらいのお湯で温めていないと皮はうまく剥けず、専用の「栃へし」という道具を使って、大皮を押して剥く人と、剥けた皮を取り除く人が連携して進めます。我流でやると実を傷めてしまうため厳禁。機械は4基ほどしかなく、「機械を遊ばせないように」と声を掛け合いながら進めました。

その後は、とち餅を丸める作業へ。参加者全員がマスクと手拭いを着け、衛生面にも十分配慮しながら、一つひとつ丁寧に仕上げていきました。

現在、古屋に暮らしているのはお一人のようです。しかし、これまで古屋には、外から人が集まり、役割を持ち、知恵と手を出し合って、地域の営みを支えてきた歴史があります。

これは、今の雲原ファミリーと雲原の関係に非常によく似ています。人口が減ることは止められません。しかし、「人が減る=地域が終わる」ではありません。外の人とどうつながるか。応援してくれる人に、どう役割と居場所をつくるか。その仕組みを持った地域だけが、これから先も残っていくのだと思います。

雲原も、「助けてもらう地域」ではなく、「関わりたくなる地域」になれるかどうかが勝負です。今日の古屋には、そのヒントがたくさんありました。

昼食用に途中のローソンでおにぎりを買いましたが、作業に夢中で食べる暇もなく、結局、帰りに、なぜか終わりがけに突然現れた「いつもの雲原ファミリー」の方に、「わさびオーナー登録記念に」と連れて行っていただいた、わらび餅屋さん「古民家cafe とまり木」の玄関先でようやく食べることに。少し遅めの昼食でしたが、不思議とこういう時のおにぎりは格別でした。

「古民家cafe とまり木」は、普段は別の場所で暮らしておられる方が、週末だけこちらに来て、わらび餅や喫茶メニューを出しておられるお店とのこと。これもまさに「関係人口」の姿です。

住んでいなくても、毎日いなくても、地域に関わり、役割を持ち、楽しみながら支えている。これからの地域は、そういう人をどれだけ増やせるかが勝負です。

正直、定住だけを追い求めていては間に合いません。人口減少のスピードに対して、移住だけでは追いつかないからです。だからこそ、「時々来る人」「応援してくれる人」「関わり続けてくれる人」をどう増やすか。その積み重ねが、地域の未来を支えるのだと改めて感じました。

また、会場には後輩の京都府職員の皆さんも3人来られていました。こうした現場を実際に見て、汗をかき、地域の人の話を聞く経験は、机の上では決して得られません。

もちろん、中山間地域の課題はそんなに簡単に解決できるものではありません。人口減少も、高齢化も、担い手不足も、ひとつの施策でどうにかなる話ではありません。

それでも、現場を知り、現場の人とつながり、「何が必要で、何が続かず、何が人を動かすのか」を自分の目で見た人は、きっと違う政策を考えられるはずです。

今回の経験を、ぜひ今後の施策展開に生かしてくれるものと、頼もしく感じました。現場を知っている職員が増えることは、地域にとって大きな財産です。

ここはSoftBank以外は電波が届きにくい地域のようです。たまには携帯を触らず、通知にも追われず、一日を過ごすのも悪くないなと思いました。

もっとも、雲原に戻って携帯を見ると、13時30分に消防団から火災出動の連絡が入っていることに気付きました。幸い、現場は早く鎮火したようで、大事には至らなかったとのことです。

山あいの地域では、少し離れているだけで携帯の電波が届かず、情報が入らなくなる現実もあります。改めて、日頃当たり前に使っている通信環境のありがたさを感じました。

一方で、古屋で過ごした数時間は、携帯に追われることなく、目の前の作業や人との会話に集中できる時間でもありました。不便ではありましたが、どこか贅沢な時間だったように思います。

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