寺谷地区では、自主防災の一環として、消火栓の点検を「消火栓安全点検週間」としてルール化しています。令和4年度から、毎年3月・6月・9月・12月の1日から7日までを点検期間と定め、寺谷区内8箇所の消火栓を定期的に確認しています。
点検するのは、消火栓周辺の状況だけではありません。ホース格納箱の状態、筒先、ホース、消火栓ハンドルまで確認し、「いざ」という時に本当に使える状態かどうかを見ています。今回倒れていた格納箱も、本来ならこの点検で異常に気づき、早めに手を打つべきものでした。
担当は、それぞれ最寄りの住民です。私たちが担当しているのは「鎌田 誠宅前(市道沿い)」の消火栓。区長から3カ月ごとにLINEで点検依頼があり、担当者が1日から7日の間に確認し、「異状ありません」あるいは不具合の内容を報告する流れになっています。
特に問題なのは、設備の多くがかなり古いことです。以前に専門業者と一緒に点検した際には、30年から50年近く経過したホースもあり、ひび割れや接合部のゴムの劣化が見つかりました。見た目は大丈夫そうでも、中身は限界を迎えているものが少なくありません。
実際、過去、地域で火災が発生したときにホースがだだもれになり使い物にならなかった教訓もあります。使えるものが配備されていないと意味がないのです。
今回の格納箱も、コンクリートブロックを履かせて固定してありましたが、長年の風化で土台が弱っていました。突風で道路側に倒れ、応急処置として土手に寝かせてありましたが、竹やぶ整備の流れで起こし直し、仮復旧しました。ただし、正直に言えば、これは根本解決ではありません。土台をやり直し、必要なら格納箱そのものも更新しない限り、また同じことが起きます。
火事は、「今日は設備の調子が悪いから待ってくれる」わけではありません。設備が古いなら、古いと認めて手を打つ。危ないなら、危ないうちに直す。地域の防災は、派手な訓練や掛け声ではなく、こうした地味な点検と修繕の積み重ねでしか守れません。








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