2026年5月20日、北陵地域公民館において「令和8年度 第1回 雲原砂防イベント実行委員会」を開催しました。
今回の会議では、19年間続いた「雲原川ドラム缶転がしタイムレースFINAL」を総括するとともに、これからの雲原の方向性について協議を行いました。
“FINALは終わりではなく、新しい地域づくりの始まり”
そんな実感を共有できる、前向きな会議となりました。

19年間の集大成となった「FINAL大会」
令和7年度最大の事業として開催した「ドラム缶転がしタイムレースFINAL」。
集落人口の約3倍となる約600名が来場し、一般・女子の部ともに世界新記録が誕生するなど、19年間の集大成にふさわしい大会となりました。
しかし、私たちが本当に得たものは、記録だけではありません。
19年間の活動を通じて、全国へ広がった「雲原ファミリー」、地域内外の多様な人材とのつながり、水車広場などの交流拠点、そして「また雲原へ来たい」と思ってくれる人たちという、これからの地域づくりを支える大きな財産が残りました。

FINAL後の「3つのステップ」
FINAL後には、次の3つの取り組みを実施しました。
■ 1月25日
地域の現状や課題、今後の方向性について率直に意見交換を行いました。
■ 2月15日
師匠直伝のそば打ち体験が大好評となり、雪の雲原に多くの人が参加しました。
また、その様子を参加者それぞれが発信する「1人1発信」のグループLINEも立ち上げ、今後の雲原の情報発信をみんなで進めていくことを確認しました。
■ 3月15日
笑いと交流を通じて、世代や地域を超えたつながりを再確認するとともに、令和8年度の取り組みについて確認しました。
FINAL後の3つの取り組みは、19年間で育まれた雲原ファミリーとのつながりを、次の地域づくりへつなげるための大切なステップとなりました。

令和8年度は「通年型・参加型」へ
令和8年度は、大規模イベント中心から、「通年型・参加型・関係人口循環型」の地域づくりへ移行します。
キーワードは、「雲原の暮らしに少し関わる体験」。
イベントに来て終わりではなく、地域の人と出会い、準備や作業にも少し関わりながら、雲原の日常に触れてもらう。
“見る・来る”だけで終わらず、“関わる・一緒に動く”雲原へ、そんな関係づくりを進めていきます。

くもはら体験プログラムを実施
令和8年度は、年間を通じて四季ごとの体験プログラムを進めていきます。
これからの取り組みで大切にするのは、単に“お客さんを呼ぶイベント”ではなく、地域の人も、雲原ファミリーも、参加者も、一緒に準備し、一緒に食べ、一緒にしゃべり、一緒に楽しむことです。
雲原側だけが疲れるイベントではなく、地域側も楽しめる形に変えていくことで、負担感を減らし、無理なく続けられる取り組みにしていきます。
【春】6月14日(日)予定
仏岩へ登ろう「早苗饗 歩こう会」
久しぶりに地域を歩き、伝説や歴史、自然を再発見する企画です。
【夏】8月23日(日)予定
雲原川で遊ぼう/そば栽培スタート
観察会、川遊び、川ウォークなどを予定しています。
また、そば栽培は夏から始まり、秋の刈取り、実の選別へとつなげていきます。
【秋】
祭関連行事・そば打ち体験
秋には、祭関連行事に加え、夏から育て、収穫・選別したそばを活用した「そば打ち体験」を、コミュニティダイニング形式で開催する予定です。
【冬】
雲原寄席
冬恒例となりつつある「雲原寄席」を開催し、笑いと交流を通じて地域内外のつながりを深めていきます。

「雲原の暮らし方」を見える化
― 雲原バイブル 1.0 ―
雲原ではこれまで、地域の行事や役割、暮らしのルールの多くが、「昔からそうやってきたから」という形で、口伝えや経験の中で受け継がれてきました。
しかし、地域の人口減少や世代交代、暮らし方の変化により、その口伝えの記憶が十分に伝わりにくい時代になっています。
そのため、移住希望者や新しく地域に関わる人にはもちろん、今住んでいる地域住民自身も、なぜ必要なのか、どんな意味があるのかを十分に分からないまま、何となく続けていることも少なくありません。

だからこそ、雪かき、草刈り、地域行事、自治会活動、助け合いの仕組みなどについて、「なぜ必要なのか」「どんな意味があるのか」も含めて整理し、誰にも分かる形で見える化していきます。
その見える化の取り組みが、
「雲原の暮らし方(仮称)」
― 雲原バイブル 1.0 ―
です。
これは、地域のルールを押しつけるためのものではありません。
昔から受け継がれてきた暮らしの知恵や、助け合いの仕組みを整理し、今住んでいる人にも、新しく関わる人にも分かる形で共有するためのものです。
“前からそうだから”で終わらせず、意味を確認し、必要なものは残し、変えるべきものは見直していく。
雲原で暮らし続けるための、そして新しい人を受け入れていくための、最初の一冊として作成を進めていきます。

実行委員会は「地域のハブ」へ
今回、特に大きかったのは、実行委員会の役割の整理でした。
今後は、実行委員会が単独で事業を抱え込むのではなく、自治会、公民館、福祉推進協議会、農区、宮総代、消防団、水車ひろば、雲原ファミリー、移住者、地域外協力者など、地域内外の多様な主体をつなぐ、“地域のハブ”として動いていくことを確認しました。
それぞれの団体が持つ取り組みや、得意なこと、経験、人のつながりを組み合わせることで、無理なく、より広がりのある地域づくりにつなげていきます。

「やらなあかん」ではなく、「やったろか」
会議の中では、
「やらなあかん」では続かない
という意見も共有されました。
大切なのは、「ちょっとやろかな」「少しなら手伝える」「なんか面白そう」という空気です。
一人で背負わない。
みんなが少しずつ関わる。
その積み重ねが、地域を動かしていく力になります。

FINALで終わったのではなく、ここから始まる
19年間のドラム缶転がしタイムレースで得た最大の財産は、“イベント”ではなく、「人とのつながり」でした。
これからは、その財産を活かしながら、
「いつまでも暮らし続けられる雲原」
を目指していきます。
小さくても、無理なく、楽しく。
みんなで少しずつ、雲原を転がしていきます。









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