雨と台風とこんにゃく芋100個 ~とろけるはずのマルチ再挑戦~
今年もこんにゃく芋の植え付けシーズンがやってきました。
昨年の記録を見返すと、植え付け完了は6月4日。今年は2026年6月3日にすべての植え付けを終えることができました。わずか1日の差ですが、農業ではこの1日が意外と大きな意味を持ちます。
今年のくもっち農園のテーマは、
- 耕さない
- 化成肥料を使わない
- 殺虫剤を使わない
- 微生物の力を活かす
そしてもう一つ。
昨年思うような結果が出なかった、
「とろけるはずのマルチ」への再挑戦
です。
昨年は、生分解性マルチを張ったものの、期待していたほど分解しませんでした。
しかし、一度の失敗で結論を出すのは早い。
今年は、
- 籾殻くん炭
- 草マルチ
- 微生物の活性化
- 元田んぼの土壌環境
という条件で、もう一度試してみることにしました。
本当に土へ還るのか。
それも今年の大きな実験です。
昨年の教訓、さつまいもは一緒に植えない。
その代わりにネギを植えました。
まずは畝づくりとマルチ張り。
新しく購入したバーナー式のマルチ穴あけ器「トッキー」も初投入しました。
最初は使い方が分からず、
「これと50ミリのアタッチメントはどう使うんや?」
と悪戦苦闘。
しかし慣れてくると、きれいな丸穴が次々と開いていきます。
ところが作業は思うようには進みません。
マルチ張りと穴あけだけで日没。
結局その日は植え付けまでたどり着けませんでした。

そんな中、今度は台風接近。
慌ててマルチの飛散対策を開始しました。
南風になるのか北風になるのか分からないため、とにかくマルチの両側に土を載せ、さらに竹を重しとして配置。
畝の上には竹が並び、まるで即席の防風工事です。
結果的に、この対策は正解でした。

しかし次の問題が発生します。
雨です。
この畑は元田んぼ。
粘土質で水はけがあまり良くありません。
雨が降ると畝間にはしっかりと水が溜まります。
正直、
「これ、こんにゃく腐らへんか?」
と不安になりました。
畑を見回ると、畝間は小さな水路のような状態。
ところが植穴を確認すると、意外にも水は溜まっていません。
畝の上も冠水していませんでした。
どうやら畝がしっかり仕事をしてくれているようです。

保存していたこんにゃく芋も動き始めていました。
籾殻の中で眠っていた芋からは、ピンク色の芽が顔を出しています。
中には複数の芽を伸ばしている元気な芋もありました。
まるで
「早く土へ入れてくれ」
と言っているようです。
今年は灰を買い忘れたため、花咲ジジイ農法はお預け、植穴には籾殻くん炭を少量投入。
排水性と微生物の住みかづくりを意識しながら、一つ一つ丁寧に植えていきました。
元田んぼという条件もあり、今年は深植えを避け、芽が見えなくなる程度の浅めの定植。
教科書通りではありませんが、現場の条件に合わせた判断です。
植え付け期間中の月も印象的でした。
6月1日は満月直後。
月は欠け始める時期に入っていました。
昔の農事暦では、この時期は地下部を育てる芋類や根菜に向くとされています。
科学的な裏付けについては様々な考えがありますが、昔から伝わる知恵も大切にしたいところです。
科学半分。(YouTube頼み)
経験半分。(ほぼない)
そんな気持ちで作業を進めました。

最後は雨との戦いでした。
穴を開けていたのでテントシートでカバー。まるで野球のマウンド状態。
降ったり止んだりを繰り返す天気の中、なんとか全てのこんにゃく芋を植え終えることができました。
植え付け完了日は2026年6月3日。
昨年より1日早い完了です。
そして作業の合間に畑を見渡すと、思わぬ風景が広がっていました。
昨年こぼれ落ちた種から育ったそばです。
季節外れにもかかわらず、白い花が満開。
誰が種をまいたわけでもなく、自然が勝手に育てたそばの花。
風に揺れるその姿を見ながら、
「自然農って、こういうことなんやろな」
と思いました。
人が植えた作物だけでなく、自然が育てた植物もまた畑の仲間です。
今年の課題は三つあります。
一つ目は、こんにゃく芋がどこまで大きく育つか。
二つ目は、元田んぼの排水対策。
そして三つ目は、
とろけるはずのマルチが本当にとろけるのか。
昨年は期待を裏切られました。
だからこそ今年は、その変化をしっかり観察したいと思います。
果たして秋にはどんな結果になっているのか。
まずは最初の芽が顔を出す日を楽しみに待ちながら、くもっち農園の挑戦は続きます。
失敗しても経験。
成功すれば来年への財産。
さて、今年のこんにゃくはどんなドラマを見せてくれるでしょうか。🌱✨









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