2024年10月27日(日)
今日は、いつものプロジェクトメンバーと一緒に、雲原に伝わる「鬼童丸」と「桜御前」の伝説を辿る冒険へと出かけました。この地には古くから伝わる物語があり、最近ではその物語が絵本となって地元の鬼そば屋さんで販売されています。雲原の南島地域には「桜御前のお墓」があるとされ、そこを探すべく現地へ向かいました。

私たちがたどり着いたのは、地元で「猫塚」と呼ばれる祠。かつては地域の方々が掃除していたそうですが、今は荒れ果て、周囲には草がぼうぼうと茂っていました。そこで草刈りを開始。熊の出没した痕跡があり、あちこちに鹿の糞も散らばっています。

この祠は石の基礎の上にブロックで積まれているため、建物自体はそれほど古くはないようです。扉を開けると、中にはなぜか大きな「柿」が供えられていましたが、最近お参りされた形跡がないのに不思議な気配を感じます。(不思議ポイント①)


草刈りをしていると、地元の農区長さんが助っ人として道沿いの草まで刈ってくださいました。さらに近所のおばちゃんが、お菓子と飲み物を差し入れてくれます。こうした温かい気遣いに、雲原の人々の優しさを感じる一幕でした。

ふと目をやると、栗の木に桜の木が絡みつくように生えているのを発見。思わず「この桜は桜御前の木なのでは? それなら、栗の木は酒呑童子の化身かもしれない…」と想像が膨らみ、二つの木が絡み合う姿が、まるで二人の縁を物語っているように見えます。(不思議ポイント②)

また、地元の区長さんから聞いた「猫塚」の伝説も印象的でした。昔、この場所でお侍さんがお弁当を食べていた際、野良猫が隙を見ておかずを横取りし、それに激怒したお侍さんが猫を斬りつけたそうです。その猫を哀れに思った雲原の人々が祠を建て、供養したと伝わります。また、別の伝説ではこの祠は「蛇の神様」を祀っているという話もあるそうで、時代とともに伝説が混ざり合っているようです。(不思議ポイント③)

そして今日一番の重大な情報が飛び出しました。地元のおばちゃんが、40年ほど前に学者がこの地を訪れ、「酒呑童子の子を身ごもった桜御前が住んでいた場所で、ここが鬼童丸の生まれ故郷だ」と調査していたことがあると教えてくれたのです。私たちはさらにこの伝説の真相を探るべく、福知山市の地域文化に詳しいスペシャリストを招き、次の調査を進める計画を立てることになりました。(重要ポイント)

帰り際、「柿の供え物」のことを区長さんや農区長さん、おばちゃんに尋ねましたが、誰も供えた覚えがなく、謎が深まるばかりです。
11月3日には、鬼童丸のイラストを描いている方々が雲原を訪れる予定で、この不思議な場所を案内し、ぜひイラストにも残してもらいたいと思います!
雲原の優しさと不思議が詰まった一日でした。次の探訪が楽しみです。
キーワード:雲原の優しさ・移住しやすい村・不思議がいっぱい








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