令和7年度 京都府消防協会福知山支部消防訓練 ~北部・夜久野ブロック共同消防訓練~
2025年6月22日(日)、福知山市北陵コミセンを会場に、夜久野ブロックと北部6ブロックの合同消防訓練が行われました。これまで北部6ブロック内での合同訓練は実施されてきましたが、夜久野ブロックとの合同は今回が初めて。この新たな連携のもと、大規模な山火事を想定した実戦的な訓練が展開されました。
雲原分団も北部6ブロックの一員として参加。地元・北陵コミセンでの開催ということで、まさにホームでの訓練となりましたが、蒸し暑い中での活動となり、体力的にも厳しい内容でした。

🔥 有事に備えた広域連携
今回の訓練では、山間部における林野火災を想定し、複数分団による連携展開を中心とした実践が行われました。参加した団員たちは、ポンプ車両による中継送水や、火点に向けた延長ホースによる消火活動などを確認。
日頃の訓練ではなかなか体験できない**「他分団との共同作業」**の難しさを痛感しながらも、有事には欠かせない力になることを再確認する時間となりました。
特に近年は、団員数の減少やサラリーマン化が進んでおり、昼間の出動体制が厳しい地域も増えています。そのような現実を踏まえ、地域間の連携体制を強化していくことの重要性が、今回の合同訓練からはっきりと浮かび上がりました。

🧯 新たな装備・知見との出会い
訓練中、夜久野分団が使用していた背負い型ミニ消火装置「ジェットシューター」が注目を集めました。機動性に優れ、狭い場所やホースが届かないエリアでも有効に消火活動が可能で、特に残火処理の局面でその力を発揮。
消火活動は炎が収まっても終わりではなく、見えない火(くすぶり・残り火)への対応が続くことを、目の当たりにした場面でもありました。


👥 誰が誰だか分からない問題
今回のような広域訓練では、すべての団員が同じ制服や装備を着用していることもあり、どの分団の隊員か即座に判別ができないということが目につきました。(ひょっとしたら消火作業には関係ないのかもしれませんが)
夜間や大規模災害時の混乱下では、声かけや連携に支障が出る恐れもあるのではなかと思うのは考えすぎでしょうか。
「統一感」を守るべきか、「識別性」を高めるべきか。 今後の検討課題として、ヘルメットや腕章による最低限の区別表示など、現場で混乱しない工夫が求められると感じました。

🏡 地域とともにある消防団へ
なお、今回の訓練は団員のみで実施され、地域の自治会長や一般市民の見学はありませんでした。
しかし、訓練を終えてみて強く感じたのは、
「この訓練こそ、地域の皆さんに見ていただきたかった」ということです。
特に頻発している「山林火災」を想定の訓練。人ごとではありません。
火災発生時、最初に駆けつけるのは消防団。 その活動を実際に“目で見てもらう”ことで、地元への防火意識や消防団活動への理解が大きく進むのではないかと考えます。
訓練は“やる”ことも大事ですが、“見せる”ことにも意味がある。 それを実感した1日でもありました。
✍️ 終わりに
今回の合同訓練は、広域連携の第一歩であるとともに、多くの気づきと課題を私たちに与えてくれました。
- 連携の難しさと必要性
- 新たな装備への関心
- 地元住民への可視化
それぞれを分析し、次の訓練・本番対応にどうつなげていくか。
「備えあれば憂いなし」を、地域ぐるみで体現していけるように。
雲原分団として、これからも実践を重ねてまいりましょう。本日はご苦労様でした。
しかし暑かった。この環境下で訓練時間が長すぎる感は否めない。メリハリと交代要員は必要ですし、さらに言うと夏仕様の服装等があれば、熱中症で倒れる団員も減るのではないか。様々な課題が見え隠れする良い訓練となったように感じました。








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